2010年4月6日火曜日

ルビヤンカ・レポート

モスクワの地下鉄テロのニュースで、「ルビヤンカ」という言葉を久しぶりに聞きました。こんな時に大変不謹慎でロシアの方には大変申し訳ないのですが、途切れたりしながらも30年も続いている少女漫画に、NATOの少佐ってのが主人公の漫画がありまして、もうホント大好きだったんですが、中に「ルビヤンカ・レポート」というKGBに潜入していた2重スパイの残したレポートの話があるんです。長い連載の中で一番好きなエピソードかもしれません。

少佐の任務はMI6から渡された「ルビヤンカ・レポート」を持って帰る、というだけの物なんですが、ロンドン→コペンハーゲン→アラゴン(スペインの田舎)→ローマ→カイロ→アレクサンドリア→砂漠の遺跡、とそのレポートの争奪戦がスパイと泥棒とオイル成金を巻き込んで、繰り広げられます。今ここで書いてもアレコレ思い出してワクワクする。シビアなギャグでシリアスにコメディーしてるおじさんたちの漫画ですよ。

なんと作家さんはもう還暦だそうです。びっくり。いつまでもお元気でいていただきたいものです。


しかし、読んでいた当時は東西冷戦の真っただ中でしたが、今はテロの時代になってしまいました。不特多数の一般市民の日常が突然襲われるという点で、テロの方が悪質な気がします。昔はテロと言われても何か情勢の不安定な国の内戦とかそんな程度の認識でしたが、今はとっても具体的に情景が思い浮かび浮かぶ事が残念です。

イスラムのクラスメートがいたし、ふつうに良い人達だったし、モスクは美しいし、コーランの響きはなんだかわからないけどは素敵です。なのでイスラムのテロが頻発する事をとても悲しく思っています。多分彼らには彼らの理屈があって、きっとそれはあながち間違いではなくて、頭にくるのもわかるけどでもこんなまわりじゅうの国に噛みついて、それが今の国際社会で通用しない事くらいわかるでしょうに。どうしてもっとうまく立ち回ってくれないのかと、当時のクラスメートの顔が浮かびます。浮かんでもしょうがないんですけど。みんなお金はあっても一般市民だったし。テロをやっているのは過激派だけだってわかってるし。でも、草の根ではうまくいくのになぁ。どうして政治や宗教に縛られるとうまくいかなくなっちゃうのかなぁ。
 
 

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