2013年5月16日木曜日

I was paid it forward

出張で広島にいって来ました。昨日は午前中にホテルから空港に移動して、午後に東京のオフィスに行くだけでなんだかのんびりした気持ちになっていたのがいけなかった。明るい緑のしたたる車窓をぼんやり眺めながら今後の仕事について考えていたら、閉まったドアの外に降車予定の駅の名・・・行き過ぎたここで空港行きのバスにのるはずだったのに・・・・!

次の駅であわてて反対路線にいったら、次の電車は10分後。とてもラッキーだった、だってこの駅1時間に2本しか電車こないから!(無人駅)

戻る電車は空港行きのバスの発車時間1分前に乗り継ぎ駅に着く予定。やばい、これは乗り遅れる・・・でも駅が小さくバス停は目の前らしいのでもしかしたらいけるかも!・・・でもダメなら?次のバスは一時間後、飛行機は2時間後。空港までタクシーで行ったら4000円位らしい。つか駅にタクシーいるのかな。航空券は通常運賃で買ったので変更はできるけど。でも会社につくの何時になるんだー!?てかどこで時間つぶすの?!お店ないし!

そして到着した駅でダッシュしましたがまんまとバスには置いて行かれてしまいました。(架橋を超えないといけなかった・・・・)

長いのでたたみます
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駅員さん(女の子)にバスは?!と聞いたら駅の外まででてきてくれて、そこにいなかったら行っちゃいましたと気の毒そうに言われ、割と派手めに呻いていたら、隣でなんとなく会話に参加してた年配のご婦人が、空港に行きますが乗りますかと声をかけてくださいました。

私と同じ電車に乗っていたお友達をお迎えにきているとの事で、出会い頭にわっと久しぶり的に盛り上がった挨拶の後、状況を説明、空港に向かって走り出しました。

お二人とも70才台らしいのですがしゃんとして綺麗にお化粧して服もアクセサリーもおしゃれです。ちょっとおばあさんとは呼べない感じ。音楽を勉強していた20才くらいの頃からのお友達で、ピアノの先生で、薔薇が咲く頃に会いましょう(!)と約束していたのだそうです。お友達歴や大学に通うのに江古田(!)に住んでた話とか道中も楽しく、充実の20分でした。

そしてどうやら空港へ「行きますよ」は「送りますよ」という事のようでした。ついでかと思ったけどそうじゃなかったぽい。ボランティアぴゅあっぴゅあの善意100%で用もないのに片道20分もかけて送ってくださったみたいでした。(あなたが観音様か)

見ず知らずの他人になんとご親切な。お送りしますよと言われてたら、多分いくらなんでも申し訳ないとお断わりしてタクシーに4000円払ってた。ご婦人はこれもご縁ねえと鷹揚におっしゃってましたけど、ほんとに、ただ駅ですれ違っただけの遅刻者ですよ私・・・・。あちこちでいろんな方に親切にしていただきてきましたけれど(汗)なかなか日本でこんなのは無い気がする。(やっぱりあなたが観音様だったのですね)

お礼包んで名刺とお渡ししたらお礼だけ返されてしまいました。そうなっちゃうだろうとは思ったけど。すみません、ほんとにほんとににありがとうございました。とっても助かりましたけど、助かったより何より、親切にしていただいた嬉しい記憶を下さってありがとうございました。

このお礼はどこかで誰かに必ずお返しします。









・・・なんていい話で締めようと思ったのですが、この話を最後まで微妙な顔して聞いていた夫に、よく考えてみようよ、久しぶりの友達を駅に迎えに来ててなんで空港に行くの・・・と言われてしまいました。でもでももしかしたら東京から飛んできて合流する友達もいるかもじゃんよ・・・。とはいえ私も、えええそんな偶然が???って思ったし「ええ?!行かれるんですか?」「ええ」って会話もあった気もするけど(あいまい)ともかく下心もなく他人にそんな親切してくれる人がいるなんて完全に想定外だったのよ。(やっぱり観音以下略)

世知辛いだろうか日本でも地方ではそういう事あるんだろうか。東京は怖いとか寂しいとかいうのはそういう事なんだろうか。夫も私も首都近郊生まれ首都近郊育ちなのでよくわからないです・・・・。

そしてFBに「うちの妻が出張中にヒッチハイクしたらしい」って書かれた。やめてくれ。



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