2020年1月28日火曜日

プーアル生茶

台湾の烏龍茶は茶葉が大きいのでカップにコロコロっと数粒入れてお湯を注げばハイ美味しいってなるけど普洱茶は茶葉が切られているので茶こしが必要になります。大きいままのプーアル茶ってないのだろうかと雲南省出身の同僚に相談したら、しばらくしてお茶屋さんの友人が持ってきてくれたと言って分けてくださいました。




これ、お茶工場の加工の過程で中抜きしてくれたのです。すごい。プーアル生茶は一般的に、葉を集める>軽く炒る>天日干ししながら自然発酵>刻む>袋詰め 又は自然発酵>蒸して圧力をかけ固める>紙で包んで熟成 という過程で加工されるのですが、今回はその発酵完了の所で抜いて袋詰めしてくれました。



しっかり洗茶して飲むと(大事)とても美味しいです。やさしい味で水色は明るく濁りのない茶色、紅茶のような良い香りです。この写真のような感じで淹れて、半日はお湯を足しながら飲んでいます。長く置いて熟成させたら美味しいんでしょうけれど、夫も気に入ってしまいあっと言う間に飲み終わってしまいそう。

プーアル茶には熟茶と生茶の2種類があります。日本で一般的にプーアルと言って思い浮かべるのは熟茶の方。香港で熟茶が主に飲まれているので日本でも知名度が高いです。点心やちょっと良い中国料理店に行くと出てくる赤茶色のお茶がプーアル熟茶。麹菌を付けてしっかり発酵させます。ちょっと埃っぽいような土っぽいような独特の香りでやさしい丸い味がします。

生茶の方は雲南省出身の人が来るまで私も知らなかったのですが、発酵が弱く紅茶のような良い香りがします。そもそもプーアル茶は雲南省のローカルのお茶で、日本で生茶を飲んでるのは雲南省出身の人かよほどのマニアだと思います。

健康効果がうたわれて以来、中国国内の他の地域でもプーアル茶(主に熟茶)が売られるようになったそうですがあまり飲まれておらず、同僚でも生茶熟茶にかかわらずプーアル自体を飲んだことないという人が何人もいます。彼らが主に飲んでいるのは中国緑茶で、日本の緑茶とはちょっと違うのですが沢山の種類がありそれぞれ個性的で美味しいです。

プーアル茶は本来はじいさんのお茶を孫が売るような物だそうで、20-30年以上熟成したものが良いとされ高値で取引されていました。しかしそのせいで投資買いされたり粗悪品が出回ったりして一時期大変だったようです。

ちなみにプーアル茶は香港ではポーレイチャと呼ばれます。名前が違うけど同じ味・・・と長年思っていましたが、先日北京語と広東語の違いだと広東人の同僚に確認を取りました。スッキリ。

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