2019年9月18日水曜日

中国出張 4

出張ついでに小旅行・お茶編。

父が香港に単身赴任したりしてた都合で子供のころから中国茶とは馴染みがあったのですが、今回かなりいろいろ体験しました。

まずは茶館。最初は成都武侯祠の中にある香叶轩という所に行きました。




茶道具も販売している店舗内で注文し、テーブルにつくと蓋碗とポットを持ってきてくれます。



注文したのはジャスミン入りの緑茶、花毛峰28元。中はこんな感じ。最初からお湯がちょっと入れられていました。



中国のお茶は日本のお茶に比べ揉みが甘い為、ゆっくり出ます。なのでこれを飲み切らず、ちょっと残した状態でお湯を継ぎ足し継ぎ足ししながら、のーーーーんびり飲むのが成都風だそうです。お湯はポットで来るので、延々とお茶飲んでいてもいいのです。

もう1カ所、文殊院というお寺の敷地にある香園という茶館にも行きました。



中に入るとお作法の説明ボードがありました。椅子の上に蓋がおいてあったら離席中、器に蓋をひっくり返して乗せてあったらおしまいのサイン、とかそんな事が描いてある。



いい雰囲気。



上の写真の奥の建物の入り口の中にカウンターがあり、お茶を選んでお金を払うと蓋碗とお茶の入った袋をくれます。外の台にお湯の入ったポットが沢山並んでいるので勝手に持っていきます。隣にひまわりの種と駄菓子の入っていたようなプラスチックの瓶にお札が入った物があったので多分お茶うけはセルフサービス・笑



こちらでは竹叶青というちょっと変わったお茶を35元でいただきました。このお茶、どういう仕組みかよくわからないのですが、ポットで淹れると茶葉が縦に立つんです。



のんびりお茶していて、なんか風が涼しくなったなーと思ったらにわか雨が降りだしました。にわか雨っていうか、スコール。建物の中に退避する人あり、傘をさして頑張る人あり。私は近くの大きな傘の下に逃げました。



20分くらいで止みました。

暑い屋外で熱いお茶ってどうなのと思いましたが、飲んでいるうちにこれはこれでいいのかも、という気持ちになりました。曇りの多い土地柄であまり直射日光には当たらないし、緑は多いしで、なんだか大丈夫なのです不思議な事に。成都は自然災害がなく敵襲も受けにくい地形なので、のんびりした土地柄と聞いていましたが、ほんとにそんな感じなんだなーと思いました。

ところで今までお茶というのはポットで淹れるものだと思っていましたが、今回の旅で蓋碗の便利さに目覚めました。日本だとなかなか買いにくいので次に行ったときと思っていたのですが、メルカリに結構あったんですよ・・・勢い余って2客も買ってしまいました。



中国って茶葉をいきなり湯飲みに入れちゃうけど、飲みにくくないのかなと思っていたのですが、中国系のある程度のクラスのお茶は茶葉を細かく刻まないので全然大丈夫。しかも器がこんなだから茶殻を捨てやすく洗いやすい。らっくちん!

蓋は写真のようにちょっと斜めに、細い隙間を残して安定するように作ってあります。下のお皿を持ち、蓋を押さえて隙間からお茶を飲みます。上手にやるととても優雅です。

大振りな蓋碗はポットの代わりにも使えます。淹れたお茶を茶海にあけて、それを小さな器に移して飲む、というのはちょっと中国茶をかじったら見る形だと思います。

後、今回移動していてさすがだなあと思ったのは、私の行った空港、国内線国際線によらず、このサーバーが空港内のいたる所に設置してある点。トイレより格段に多いです。



もちろん無料。お湯は92~4度くらい、水も冷たいのが出て、自立しない紙コップが付いていて、持ち歩いている人も多いマイボトル的な物が入る高さもある。茶葉直入れ文化と相まってすごい合理的。



茶飲みお化けとしては大変羨ましいです。移動中って水は簡単に手に入るけど、熱湯ってなかなか手に入らないんですよね。日本にもあればいいのになあ。(成田空港には60度のお湯の出る機械がありましたが、60度って何用なんでしょうね?)


今年買ったりいただいたりして入手したお茶は、竹叶青、青山毛峰、碧螺春、西湖龍井、鉄観音、普洱散茶、普洱小沱茶 、茉莉花、金銀花。結構あるなあ。それぞれ全然違い、個性や適性があって楽しいです。



2 件のコメント:

Yoko さんのコメント...

k子さん、こんにちは~!
なんだか、中国の素敵なところを旅してますねぇ^^(出張とはいえうらやましい)
中国、行ってみたいなと思いつつ、いろんな話を聞くので、やっぱり行きたくないかも・・・なんて思っていましたが、k子さんのお茶ブログ読んで、行ってみたくなりました^^
茶器もかわいいですね~^^
私も中国の空港でお湯のマシンを見て、さすがだわ!と思っていました。

k子 さんのコメント...

Yokoさん、こんにちわ!
わかります、私も仕事じゃないと行かなかったろうと思います。でもねー、やはり古くから栄えた街は興味深い物なのだなあと改めて思いましたよ。偏見よくなかった。
向き不向きはあると思います。でも私はとても楽しかった!

中国のお茶の世界はとても面白いです。普通の茶葉の性質や加工だけでもすごく個性的なのに、更に花やら草やら本当に沢山あるので、いくら試しても試しきれないと思います。はまりすぎ注意です・・・。