2018年9月27日木曜日

おじさんが8割の病

珍しい病気になりました。
罹患者は8割が40代~50代の男性だそうで、複数ある病気を疑うべき症状・条件がいくつかある中の1つが「40代~50代の男性」でした。

働く女性の厄年42才説(自説)に続くジェンダーフリー案件(全然よくない)。




今年の夏は暑くて暑くてとてもへばっていて、ちょっと休みたいなあなんて思っていたら、突然胃の不具合でダウンしました。

胃が痛いというより苦しい、のどから胃にかけてあぶら粘土がつまっているような強烈な違和感というか苦しさ。灼熱感とひどい胸やけ。物が飲み込みずらく、食道と胃の境目がギュッと絞られているような感じ。吐き気があるのに吐けない。特に宵から深夜にかけてが非常につらい。食事がとれず、ヴィダーインと豆乳しかのどを通らない。おなかは壊していない。

これは以前経験した逆流性食道炎と機能性ディスペプシアとふんで、当時処方された飲み残しのガスモチンとパリエット20を飲んだが効かない。でも当時も即効性はなかった。ERに電話して相談しても、現状取っているいる対策以外できることはないという事で、3時頃まで苦しんで、翌日朝イチで総合病院Aに行きました。

総合病院Aでは腸が動きすぎているのが問題ではないかという見立てでビフィズス菌整腸剤と頓服用に制酸薬(水酸化マグネシウム)を処方されましたが、いや違うでしょと思い翌日別のクリニックBへ。

クリニックBでは逆流性食道炎疑いで、タケキャブ20とガスモチン(胃腸の動きをよくする)に制酸薬複数を処方され、飲むもあまり効果を感じず。しかし継続しないと効かない薬なので飲みながら様子見、3日後ガスモチンをストロカイン5(胃腸の動きを抑える)に変更して更に様子見。

発症から1週間弱、体温が37.1~37.7度で乱高下する状態が3日続き、クリニックBで相談した所大きな病院で検査したほうがいいということで総合病院Cへの紹介状を書いてもらい予約を入れました。

予約の日を待つ間、クリニックBで内視鏡と血液の検査を受けましたがシロ。あまりにもつらくて深夜に夫の運転で総合病院CのERに駆け込んだりもしましたが、やはりできることはなく、ほとんど効かないと思うんですけど、と言いながら鎮痛剤を処方されました。効かないです。

発症から、まる2週間の9月3日月曜、総合病院Cで問診となりましたが、やはりあまりパッとした反応はもらえず、できる検査をして可能性をつぶしてみましょうとなり、エコーと血液検査の予約を9月6日木曜に入れていただきました。
そしてその翌朝、突然の病院からの電話。

病院から電話?!ってなに、何かの告知!?って一瞬身構えましたがまだ何の検査もしていないのでした。

電話は昨日話をさせていただいた先生からで、もしかしたら好酸球性食道炎かもしれないから内視鏡検査を追加しませんか、という内容でした。既存の検査に内視鏡もねじこみますので、とのこと。おおお。せんせい、そんな力業。

電話を切って、また好酸球か!!!って思いましたが、調べてみると自分の所感的にほぼ確実。おじさんじゃないけどね!

治療はアレルギー6品目の除去(卵、牛乳、小麦、大豆、ナッツ、海産物、アレルゲンが特定できない場合が多いので一気に全部止める)、喘息用ステロイド吸入薬の嚥下、ステロイドの経口投与。運のいいことに常用している喘息薬が有効なステロイドで、またクリニックBで処方されていたタケキャブが有効という記事を見つけました。なのでタケキャブ+アレルギー6品目除去食を取って3日程、検査の6日にはだいぶ様子が落ち着いてきました。

”ねじこんだ”という表現から担当医は内視鏡に同席しないのだろうと思っていましたが、担当医も同席する予定で、しかしERに引っ張られてしまい、担当医の上司の先生が内視鏡入れてくれました。担当医も途中から来て一緒に見て、まず間違いない、というコメント。一応組織を取って検査して確定しましょうという事になりました。

担当医の外来枠は月曜なので翌月曜10日に問診予約が入っていたのですが、当日朝にまたお電話をいただき、検査から3営業日では組織検査の結果が間に合わなかった、しかし翌週から2週連続月曜が休み、ということで、検査結果が確実に出る金曜にない枠を作るのでどうですか、との事。

更に金曜当日、急患が入ったので1時間くらい遅れそう、とまたお電話。

こんなに気軽に電話をかけてこられる先生はじめてです。なんてありがたい。今までも、発症当時はまだ珍しく病気として認知されておらず原因も不明、でも命にはかかわらないような病気をいくつかしてきましたが、今回はじめて、医療というのは困っている人間と、困っている人間をなんとかしたい人間のコミュニケーションに基づく物なのだ、と思い至りました。

はー。これに気付いた時、ちょっと感動しちゃいましたよ。


組織検査の結果、やはり好酸球の浸潤が基準値を超えているということでめでたく好酸球性食道炎と確定。タケキャブと6品目除去食を継続、ステロイド嚥下はいったんやめて状況により再開、という方針となりました。

発症から1か月ちょい、今はだいぶ落ち着いています。一般的にはアレルゲンの特定が難しいそうなのですが、私は大豆のようです。発症直後はヴィダーインと豆乳のみ(!)で2週間くらい過ごして悪化の一途で6品目止めて明らかによくなったし。大豆でも幸い醤油と味噌と納豆は大豆でも大丈夫らしいのです。発酵食品てすごい。

ということで、現在は大豆以外は解禁、何かに当たればそれをまた除外する事にしています。

今回初めて食べ物のアレルギーを発症しましたが、大豆というのは本当にたくさんの物に使われているのですね。ドーナツ食べて状態がひどく悪化して、何事かと調べてみたら、スーパーやコンビニ、ファーストフード、カフェで売られているお菓子や食品のほとんどがアウト。乳化剤等の添加物として大豆の成分が使用される事が多く、科学薬品使われるよりはるかに安心感があるのですが、今の私には劇物。大豆は指定アレルゲン7種に含まれないので、表示は各メーカーの任意。外食はまた別の話になるのでなかなか難しいです。大き目のチェーン店は結構アレルギー情報を開示してくれていて助かりますが、まあほとんどのものが食べられません。

この、ちょっと口にしただけで深夜に数時間苦しむ状態がいつまで続くのかは不明です。前も同じような症状だったけれど2か月くらいで元に戻ったので、今回も体力の回復とともに軽減するのを期待しています。が、それまでの間、外食も買い食いも厳重に確認の上となり、万一軽減しなかった日には外食も出張も旅行もかなりの準備と覚悟でという事になるので、実はなかなかゆゆしき事態ではあるのです。

まあ食べても死んだりはしないし、今まで買い控えていた高級調味料なんかを試す正当な理由ができたし、量産品的でない質の良いものや、古典的なレシピを守っている物は食べられる事が多いようなのでしばらく小贅沢を楽しみます。



さて、私の担当医様はとても若く、ちょっと三浦大知みたいな感じです。マメに電話をくださったり熱心にご対応いただきました。今回は本当に勉強させていただきました、と言っていただいたのですが、いやいやとんでもない、こちらこそです本当にありがたい限りです。若い先生が指定難病、その内でも珍しいケースにぶつかり、研究欲を刺激されたのかもしれませんが、総合病院の先生が、非常によくある愁訴を気に留め、業務時間外に考え、調べ、電話してくださるというのは稀有な事だと思うのです。

追加検査を緊急で入れたり、結果を早く出してほしいと交渉したり、本来ない枠を作ったり、フレキシブルで患者にとってありがたい対応は、裏を返せばイレギュラーな面倒を連続で”ねじこまれる”人たちがいるわけで、そういう事や、あまり質の良くない患者に当たったり、この先大きな病院で医師をするといろいろ大変な事が起きて心折れたりする時もあるだろうと思います。そんな未来のいつかに、担当医が熱意を行動で示してくれた、それだけでちょっと救われた気持ちになった患者がいたという事を思い出してくれたら、と思ったのです。でも付け届けやお菓子はNG だと思うので、Thank-youカードを書こうかな、その中にちょっと良い薄いチョコとか忍ばせるのどうだろう、と夫に言ったら、それは饅頭の下に札束忍ばせるみたいだからやめなさいと言われ大笑いしてしまいました。
感謝の気持ちの表現ってほんとむずかしーい。


ところで今回、2週間ヴィダーインと豆乳のみで暮らし、発熱しっぱなしで体重が3キロ減り、そんな状態で血液検査したら悪玉コレステロールがギリギリ基準値以内になってました。ここまでしてようやく基準値か(いつもほんのちょっとオーバー)。私の体はどういうつもりなのか。低コレ食の努力に意味はあるのだろうか。



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