2018年8月16日木曜日

バケーション2018

今年のバケーションは早めに取ってしまいました。5月31日から6月7日まで、目的地はフランスでした。諸々の事情で本社への出張からそのままGOする事になり調整はバッタバタで大変でしたが航空券は欧州内移動のみでお安くついてラッキーでした。

今回のメインは南仏でオクシタニという地域にお住いのベジタリアンでナチュラリストの日仏ご夫婦のお宅にホームステイ。オクシタニはあのロクシタンの名前の由来です。ロクシタンはザ・オクシタニ、という感じだそう。

ヨーロッパもそんなに旅している訳じゃないですが、フランスというのはとりわけ絵になる場所が多いようにと思うのです。その中で今回の会心の一枚はこちら。加工無し。



これ、ステイ先で毎日ランチを食べていたテーブルなのですが、旅番組とかで見るアレそのままで、本当にこれが日常なんだなあと改めて思った次第。

ところで今回ステイ先の方とも話して同意見だったのですが、フランスで意地悪された系の噂をよく聞くけど、個人的には英語しかできなくてもとっても親切な印象なんですよね。一度だけフランス語しかできないわ!って言われた事あるけど、それ以外の人達はみんな本当に親切で感じよかったし、居合わせてちょっと話したりとかも何だかぜんぜんフラット。うろちょろしていたのが高級住宅街だったのは一因であるかもだけど。意地の悪い人は国を問わずいると思うのですが、在仏ならともかく旅行者のコメントで、なぜフランスばかりそんなに悪評が立つのか私にはいまひつ理解できません。個人的には自分も含め日本人の方が他人に冷たいし感じ悪い(関わりあいになりたくない+面倒はゴメン的警戒心)率が高いように思うんだけどな。


木曜にストックホルムからパリに移動し、




木金とパリに2泊。


金曜は全仏テニスオープン、


土曜日にTGV(新幹線)で南下、




水曜日まで5日間オクシタニに滞在し、








木曜にパリにもどって






金曜に帰国、


という流れ。

ストックホルムは暑くて乾燥、パリは暑くて蒸し蒸し、南仏は寒くて雨、というなんだかものすごい異常気象に次ぐ異常気象でした。

パリでの宿泊は、今回は航空券代が大分浮いたので快適を金で買っちゃうぜと鼻息荒く調べ始め、ホテル代の高さにびっくりし結局またAirBnBとなりました。最初の宿は全仏の会場まで徒歩20分という好立地。つくなり洗濯したのですが、使いかたを聞くのを忘れ、ようやく動いたと思ったら洗濯が完了せず、物も取り出せない状態に。ヨーロッパの洗濯機、これが怖いのですよね・・・。翌日確認をお願いしたのですが結局パーツが壊れており使用不可という事で、全仏から早めに撤退し取り出してもらった洗濯物を持ってコインランドリーへ。



フランスのコインランドリー初めて使いました。”Laverie” でグーグルマップ検索すると驚くほど沢山あるのです。小物洗濯1回3ユーロ、大物洗濯1回6ユーロ乾燥は9分1.2ユーロ。使い方簡単。洗い直しだからと洗剤入れなかったのにドラムの中が泡々になってたので残留洗剤がすごいかもってのがちょっと気になる点。これで次から宿に洗濯機なくても全然問題ないな。また旅人レベルが1つ上がったな。

全仏は手配が観戦日の2週間くらい前だったので無理かと思いきや公式譲渡サイトからあっさり購入できました。アウトサイドコートのチケットが定価+諸経費で8000円弱。当日は運のいい事に錦織vsシモン(仏)の試合が見られました。入口入ってすぐの18番コートの2試合目だったのでローランギャロス入るなりまっすく席を取り、2試合見てからビーナス姉妹のダブルスを見るために移動したのですが完全に失策でした。一度コートから出ると、次に席に空きが出るまで場外で並んで待たないといけないのです。人気選手の試合は長蛇の列。結局並びはしたものの見れませんでした。残念。あと、全仏は一度会場を出たら再入場不可のシステムでした。1日券のくせんなんたるけちんぼ。

パリ市内の移動は地下鉄を使いました。今回すごく驚いたのが、2年前に買った地下鉄のカルネ(回数券)がまだ使えたこと。前回4枚残ったのを持ってきており、恐る恐る突っ込んでみたらゲートが開きました。途中で一度、係員さんの切符を拝見にもつかまりましたが問題ありませんでした。

TGVはフランス国鉄のストの影響をもろに受けて、本数がだいぶ減っており、行の便はあっさり取れたのですが、帰りの便は下調べ時に比べ大分本数が減らされていてちょうど良い列車がない。現地を前日に出てどこかに一泊するか、パリに23時頃につくか。帰りの飛行機には絶対乗らないとだし、心の平安の為に前日にパリにいたいし、深夜にパリの繁華街をうろつきたくない。近隣空港からパリへ飛ぶのも真剣に検討しましたが、1回乗り換えを挟むことで解決。しかし予約しても確定は2日前とかなので予断は許さないのです。確定のお知らせメールを受け取って初めて知ったんですけどもね!!

土曜日の朝、地下鉄1番でTGVの出発駅のリヨンまで移動していたらあと2駅という所(シャトレ駅)で地下鉄が止まりました。泡食って係員さんに聞いたらRER-A線で1駅だという。地下鉄シャトレ駅とRER-Aシャトレ-レ・アル駅が地下道で繋がっておりカルネも乗り継ぎで使えたからよかったけど、ぽつんとした駅で放り出されたらえらい事でした。でも車内の雰囲気を思い返すに、その前の駅で放送が入って、乗り換えが沢山ある最寄駅まで走った感じだったのかもしれません。係員さんも待機してた感じだった。

いろんな人に助けてもらって無事に乗り込んだフランスの誇るTVGの1等席は快適でした。席は121、一人掛け。



そこから先は特に大きなアクシデントもなく、駅で無事にステイ先のご夫婦にピックアップしていただいてお家へ。上水道が無く汲んできた湧水と雨水を溜めて使っているとか、都市で流行っているベッドバグ対策で日本から直持ち込みの物以外は全て要洗濯とビニール袋に入れて持って行かれたまま3日借り着で暮らすとか、生活習慣とか、曇りと雨が多く寒くて洗濯物が乾かないとか、到着してから聞いたり知ったりイレギュラーだったりで、おおおおと思う事は色々ありましたが、よくかまってくださって、親切にしていただいて、毎日ごはんは美味しいし、3食用意していただけるし、ちょっとそこらを散歩するだけでも景色はきれいでいい匂いがするし食べられるものが自生しているし。



1日に1つくらいは何かあるものの、特に能動的に何をするわけでもなく、バスもないので自力で出かけるという事もできない。



たった数日とはいえ、ここまで無力で無責任で無為に日々を過ごした休暇は人生初で、こんな遠くまで来て何をやっているのかと思う一方、これはずっとやりたくてもやれなかったやつだなあと気づいたり。



ところでベジライフ5日間ってどうなのかなって思いましたが全然平気でした。



乳製品OKだったのも一因かもですが、ぜーーーんぜん、全く、驚くほど平気だった。



毎日ごはんが楽しみだったし、毎食美味しかった。ほんと美味しかった。美味しかったですありがとうごちそうさまでした!!!



そして最終日、駅まで送っていただき、お弁当を渡されました。これがまた、素朴で思いやりたっぷりな感じで 
と っ て も お い し か っ た の !



なんだかね、おかあさーーーん(違)、って思いながら食べました。電車で食べる手作りのお弁当とかね、もうプライスレス体験ですよほんと。

パリの最後の宿には猫がいました。宿泊条件に猫のケアが含まれているのです。オスカーというものすごい甘えたなおじいちゃん猫。



最初から大歓迎であんなフレンドリーな猫ちょっと会った事ない。

最寄りの大きめのモノプリ(スーパー)に行こうと橋を渡ったらエッフェル塔が見えました。



へーと思って反対側を見たら自由の女神がいた。


あらー。

最終日、出発が平日の朝だったので、治安が悪いと悪名高いRER-B線で空港まで行ってみようと思っていたのですが、ストで動かないとの事。あきらめていつも通り地下鉄+バスで移動ようとしたら、ラッシュにぶつかり地下鉄が満員で大きい荷物持っているし乗れない。えっ、なにこれ、えっ、ってうろたえていたら、目線で乗っちゃいなよ、みたいな感じで顎をしゃくられ、眉を下げて答える、みたいな。3本くらい逃して、とうとう思い切って乗りこんだら溜息つかれました・笑。すみませんねえ。わかりますよ、都心のラッシュに人身事故発生並みのひどい状況でしたから。しかも暑くて蒸し蒸し。これ毎日こんななのか何かあったのかは不明ですが、少なくともストの影響はあるんだろうなあ。乗っちゃったら後はスムースでした。

いやしかし、本当に海外での移動は時間に余裕を持たないといけないと汗を拭き拭き改めて肝に銘じたのでした。

成田着は土曜の朝で、時間に余裕があったので初めて植物検疫受けてみました。物はホワイトアスパラガスです。すっごいやさしく丁寧に素早く対応してくださって3分くらいで終わってしまいました。



もっと買って来ればよかった。ついでにグリーンアスパラも無理やり食べないで持って帰って来ればよかった。

大分ながくなりましたが、今回は計画の段階からアクシデントの連続でした。その瞬間はやばいやばい!となっても、腹の底のどこかで、まあどうにかはなるわと思っていられるのは年齢と経験と経済力の賜物ですね。

ところでGW中にABCから学ぶフランス語集中講座を受けたけど、さっぱり使えなかった!やはり言語は難しいです。




郵便局にあるポストに投函したお手紙は1週間でちゃんと届きました。すごい。その速さは期待してなかった。



4 件のコメント:

Shironeko さんのコメント...

成田検疫の人は本当にすごい親切ですよね!私も猫を連れて帰ったときにすごくお世話になり、面倒なやり取りがたくさんあったのですが、あまりのやさしさに感動すら覚えました。
フランス旅レポ素敵ー。旅マスターですね!このシリーズ大好きです。

k子 さんのコメント...

コメントのお知らせがまたいつのまにか来ない設定になってまして気づきませんでしたー!ほんとに毎度こんな長いエントリー見てくれてありがとうございます。

成田検疫、動物だと色々大変かと思いますがやっぱり親切でしたか。こういう手続き関係は海外から戻ると格別のアテにできる感がありますよね。
旅は良いものです。次の計画考えるだけでもいい脳波でます(^-^)

匿名 さんのコメント...

k子さ~ん!南仏の母、陽子です^^
コメントの仕方が分からなくて(URLとかアカウントとか)、匿名になってしまいました・・・スミマセン。
バケーションから結構経ってしまいましたね。。。早い。
そうゆう風に思っていたのか~とか、感じていたのか~とか、k子さんとの日々を思い出しながら読んでました^^
こちらは南仏らしい夏でしたよ~!とゆうか、とっても暑かったですが・・・
また、よく晴れた南仏を体感しに来てほしいです^^;
またブログ、楽しみにしていますね~!
あ、私もパンをよく焼いていますが・・・極めるのは難しい。

k子 さんのコメント...

わー!ヨウコおかーさん!!!コメントありがとうございますー。気づくのが遅れて申し訳ない。
あっという間に3か月が過ぎましたが諸々の記憶はまだとても鮮明で、時々思い出してはバーチャルオクシタニを楽しんでます。
陽子さんのブログも楽しそうやら美味しそうやらで、書きかけのメールがドラフトに入っているのですが追記したり削ったりしてなかなか出せないでいますが送りますね。
これから秋のイベントも楽しみにしています。