2019年8月13日火曜日

中国出張2

出張ついでに小旅行・成都編。

成都は四川料理とパンダとお茶を満喫しました。辛い物が大丈夫だったら、という前提ですが、とにかく食べ物がおいしい。そして2カ所行った茶館がすごくすごくよかった。四川の美味しい物についてはまた別のエントリーにて。

仕事から解放されたらまずはパンダセンター(成都大熊猫繁育研究基地)に行きました。



金曜日の昼過ぎ到着でしたがぼちぼち人がいました。なんでも朝はやーーーくに行くと、パンダの赤ちゃんのミルクやりができるという事(詳細不明)で、中国人同僚が家族連れてチャレンジしてはみたものの、すんごい行列に諦めたと言っていました。柵の設置を見ると長い列を作れるようになっていましたので、早朝週末はすごい事になっているんでしょうねえ。


パンダ生活エリアに入るといきなり森の中(柵内)の木の上でダレていました。



この後するすると木から降りてどこかへ行ってしまいました。あっついもんねぇ。パンダは夏に活発なのだそうですが、あまり暑いと室内に入れられてしまいます。この日の最高気温は34度。屋内ではめっちゃ笹食べてるか










ゴロゴロしている。



仔パンダも


赤ちゃんパンダも


新生児パンダもいました。



子供たちは死んだように寝てましたが、時々もぞもぞするのがかわいかったです。

パンダセンター、実は日本語ページがあります。http://www.panda.org.cn/jp/
入場料50元。行き方は簡単で、成都の中心から直行バスがあります。片道10元でパンダセンターと街の中心を繋ぎます。平日の夕方で1時間弱でした。その他の観光地に行きたいなら15元とか。現金を払うとモバイルの領収書を見せられるので写真を撮ります。この写真がチケットのかわり。



バス乗り場に着いたら撮った写真を見せればOK。入場チケットと往復バスセットだともうちょっと安いらしい。ほかの観光名所とのパッケージもありました。バスに乗る際、降りる場所で教えてとお願いしておけば安心です。

私は1つ目の停車場(春煕路)で降りました。中国語わからない私を心配した案内係の人が、降りるのは1つ目!1つ目のバス停だからね!1つ目だから!って何度も何度も念押ししてくれ、バスまでついてきて、運転手さん及び関係者にこの人英語しかだめで春煕路で降りるから!!と周知してくれ、車内に入ればバスの人にここ!ここ座って!と最前列の係員さんの隣に座らされ、運転手さんも降りる場所でしっかり教えてくれました。大人数が大声でわあわあわあわあなんだか大変な感じだったけど、それぞれの人が私がちゃんと降りれるように何かしようとしてくれていました。実際には全然複雑じゃないんだけど、その気持ちがとてもありがたいなあって、私は終始にこにこして謝謝謝謝言ってた気がする。そしたら関係者のおばちゃんがなんか、うん、謝謝は大事だ、謝謝って言えるのは良いことだ、みたいな事いってた気がする。多分。

翌日は武侯祠博物館に劉備のお墓を見に行きました。こちらも日本語あります。http://jp.wuhouci.net.cn/index.html

お墓は小型の古墳みたいな山でした。写真映えしない。劉備と奥さん2人の3人が入っているが一度も盗掘とかされたことないそうです。



展示のほとんどは人形であまり興味を引かれませんでしたが、庭や建物は趣がありました。劉備は当たりまえですが孔明が格段の扱いを受けていました。わかるけど。

ほほうと思ったのは、展示されているその時代の絵や像が全部のびやかな笑顔な点。イノシシ(?)まで笑っている。なんだよみんな楽しそうだなあって思いました。




旅行に当たり、スマホに百度地図と腾讯翻译君のアプリを入れていきました。インストールはちょっと躊躇したのですが、入れてみると便利すぎて中国に滞在し自力でうろうろするなら手放せません。VPNを経由して使おうとすると突然動きが悪くなるので、相当チェック入っていると思いますが。ちなみに中国人同僚との連携の為にWeChatも入れたのですが、VPNを使っていたせいかたった1日でバイオレーションに引っかかり使えなくなってしまいました。

ところで中国の電子マネー化は本当にすごくて、基本的に何でもスマホ決済。それもピッてするのではなく、支払い完了の画面を見せる式。レストランもメニューがなく代わりにIRコードからスマホで注文決済までする式も結構あるようです。

それでも基本的はどこも現金を受け付けてくれますが、タクシーだけはスマホと市民番号みたいなのがないと配車ができません。白タクは世界中どこでも回避推奨。外国人の泊まるようなホテル出発の場合は現金のみと言って手配してもらえば大丈夫。レートも同じでした(百度地図でおおよそのタクシー代が確認できる)。

空港にも現金で乗れる正規タクシーがタクシー乗り場にいるそうですがまず現金可かを確認する必要があります。固定レートは大体多く払う事になるそうです。英語は通じないので行先と電話番号のメモを持って乗る事。メータ動いているのを確認する、レシートをもらうのは基本中の基本。

貸自転車もそうですけど、人民の皆さんにはスーパー便利だけど番号と銀行口座のない外国人には色々と厳しいです。

とはいえ公共交通機関は現金可です。上海では地下鉄、成都では路線バスを大変便利に使いました。地下鉄は係員も改札もあるのでいいのですが、バスは最初は現金可、以外に勝手がわからないまま乗ってしまった為に、バス代2元を右手に握りしめたまま意図せずただ乗りする事に。誰も現金で乗らないからお作法が参考にできなかったのです。

ちなみに成都でのバスの乗り方ですが、前乗り前支払い。運転手さんの脇に、何かスマホサイズの端末があり、その右下にピカピカの金属の箱が設置してあります。スリットがあるだけで何も書いていないその箱が現金を入れる箱。コインでも紙幣でも大丈夫です。箱の脇に小さな紙束があるので2元入れたら1枚もぎる。多分これで良い。多分。おつりは出ない。多分。



バスに限らず諸々チートしようとすればいくらでもチートできそうだけど、大多数はちゃんとやるのでズルする人の為に面倒になるより合理的に行こうという趣旨のよう。

とにかく中国の思考において、合理的というのが最強キーワードな気がします。細けぇことはいいんだよ、ざっくりトントンなら無問題、って感じ。

例えば、中国の宿泊はクラウンプラザ(皇冠假日酒店)が多いのですが、もうバンバン良い部屋に入れられちゃう。会社が予約してくれたり、ホテルのクラブメンバー登録(無料)しておいて複数回泊まると基本的に部屋がランクアップされる。

団体客じゃないし今日良い部屋空いてるしいいじゃんって事なんだと思う。今年に入って中国で同系ホテルに計5回チェックインしたのですが普通の部屋に通されたのは1回だけで他は、豪華な部屋ばかり。

特にすごかったのは今回の成都で、マンションみたいな部屋でした。キッチン、リビングダイニング、



ベッドルーム、



バスルームとベッドルームの間の部屋(クローゼットルーム???)



バスルーム(タブとシャワーが別構造なのがちょっと面倒)



トイレは2個あるし何に使うのかわからない小部屋もあった。

私が支払ったの朝食付き1泊898元(1.4万円弱) ですよ。なわけないよね?!

ちなみに同じホテルの前回のお部屋。同じくらいの支払い額。これもアップグレードされているんじゃないかと思う。





自腹で泊まった同系の成都中心部は、直の予約じゃないのでクラブメンバーの特典ないけどアップグレードしときますねと言われました。エクスペディア経由で朝食なし8千円弱の部屋を予約、チェックイン14時の所、12時に荷物預けにいったらそのままチェックインさせてくれ通された部屋はこちら。







いや、ないない。

こんな事されたら毎回ここのホテル泊まるわ、プライベートでも使うわ、ってなるわなあ。

アップグレードはラッキーなので、絶対に良い部屋に泊まりたいお金持ちは最初から良い部屋を押さえて、多分もっとすごいサービス受けているんでしょう。華僑のお金を囲い込む技術ってこれかあと改めて実感。中国国内だけど。すごいのは、みんながハッピーなところですよね。

1人で計3日ふらふらしましたが、インターネットアクセスさえ死守できれば、中国の都市部は本当に便利で楽しいです。

日本人の大多数の中国観は20年アップデートされていなんじゃないでしょうか。トイレはどこも水洗だけど、オフィスビルとかローカルの人しか使わないような所ではトイレは和式風でペーパーは流してはいけない(脇に専用ごみ箱がある)というのがさすがに「おお」と思いましたが他はあまり違和感ないです。

接客がぶっきらぼうな事が多いのは文化の一部かと。昔は偉い人に笑顔を向けるのは失礼だったって聞いた事があります。悪意があるわけじゃない、雑で荒っぽくてぶっきらぼうで怒鳴るけど、基本親切です。湿度ゼロ親切というか、なんかそんな感じ。すごい真面目に心からお礼を言ったら何度か変な顔されました。何この人何そんな大げさに、位思われていたのかもしれません。

中国は何しろ大きくて、56の人種と、大きく分けて7つの主要中国語に加え各人種の言語があります。同僚もみな、マンダリン(普通語)と自分のローカル言語、最低でも2つは喋れるそう。書き文字は同じだけど音が違うのだそうです。数の数え方がもう違う。上海の人と一緒に成都でタクシーにのったら言葉が通じないと。マンダリンで話してって言ったけど訛りが強くて聞き取れないって。わーわーやって最終的にはなんとかなっていましたが、本当に、地域によって言葉も文化も食べ物もぜんぜん違う。

国の統制や規制についてはやはり怖いと思いますが、国というシステムを離れ、違いを楽しめる人にとって中国はとてもとても魅力的な場所なのではないかと思います。そして世界中どこへ行っても個人個人はだいたいみんな良い人。

次は四川の美味しい物・・・

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