2018年3月14日水曜日

ルーブリアン

デパートのお菓子コーナーを歩いていたら、ホワイトデーの特設コーナーがあって、ものすごく懐かしい缶が目に入りました。



この缶、小さい頃、すてきな物入れにしていたのです。

ロマンチックで綺麗なものが大好きな少女の乙女心をくすぐるこの華麗さ。中にはなんかキラキラした今でいう所のアクセサリーパーツとか、ビーズとか、きれいな石とか入れていた気がします。

私はおませでおしゃまでどんくさくて面倒くさいよくいる夢子ちゃんタイプの女の子でした。お姫様とピンクと水色が大好きで、香り付きのキキララの鉛筆とか果物の消しゴムとかいちご新聞とか手に入るとすごく嬉しかった。

ロココの華麗さにもあこがれたけど、ずいぶん長い事「いちばんすてき」だったのは眠れる森の美女の金色の冠と透け感のある水色のドレスだったような気がするので、今ならエルザに夢中だったでしょう。あの缶の中心にいる緑のドレスの女性と、眠れる森の美女は長く私の「すてきなもの」のの代表でした。

ともかく、そんな郷愁から、今年のホワイトデーにはこれを買ってもらい、家に着いたとたんに要求しました・笑

昔持っていた缶は大きいサイズ1600円だったけど、こんな派手な大きな缶あっても仕方ないので640円のミニ缶。夫、今年は安く済んだねえ。



ところでこの缶のお菓子は1948年(昭和23年)に創業したレーマンという会社のルーブリアンという物でした。なんと麦チョコの発案社らしい。当時はまだ普通には口に入らなかったチョコを沢山の日本人に食べてもらうには、と色々な物にチョコをかけて試し、ポン菓子にチョコをかけるが良しという結論になったそうです。レーマン、という社名はミルクチョコでスイスでレマン湖、という事らしいので、そこでルーブリアン?と思わないでもないですが、お菓子は美味しかったです。

食べながら、この缶の絵は有名な絵なのだろうかと調べてみたところ、絵の下に記載のある、Franz Xaver Winterhalter という名前から、まさかの緑のドレスの女性の特定に成功しました。インターネットすごい。

この絵はフランツ・ヴィンターハルターという19世紀の宮廷肖像画家の代表作の1つで「ウジェニー皇后と女官たち」というタイトルでした。緑のドレスの女性はウジェニー・ド・モンティジョといい、スペイングラナダの貴族の次女で、後にナポレオン3世の奥さんになり、失脚に伴いイギリスで晩年を(彼女の才覚によりそれなりに優雅に)過ごした女性だそうです。

彼女が活躍していた1950~70年頃の中央ヨーロッパはあまりに激動でwikiをなめたくらいでは細かい事は頭に入りませんでしたが、子供の頃から勇敢で勝気で知的、才覚のある相当な女性だったようです。女傑という程猛々しくはなく、周辺国の権力ある女性たちとも仲良くやって、ヴィクトリア女王からもかわいがられたようです。

子供の頃はあの缶のロマンチックな雰囲気に惹かれましたが、今はウジェニーという女性をカッコいいなと思います。深緑のドレスも個性的で素敵。あの缶と出会って数十年、ようやく貴女がどんな人かわかったよ。


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