日付が前後しますが、京都出張から帰ってきた日は、帰りの時間がだんなさんと合ったので、幡ヶ谷にある「いわしや」という所で食べて帰りました。いやー、いわしやというだけあって鰯料理が美味しかった!おさしみの色のきれいさに驚き、サービスで出してくださった鰯の頭を唐揚げの美味しさに驚き。鰯の頭も信心からとかいって柊に刺して飾っておく場合じゃない。揚げて食べなきゃ!って思う美味しさでした~!いわしやの写真が鯵で申し訳なのですが、こちら鯵のなめろう。絶品でした。
「なめろう」という名前は大人になってから知りましたが、母の実家が外房で、よく似た物を夏に食べてました。鯵だったか鰯だったか定かではないですが、味噌や薬味と一緒に叩いた魚を皿に広げて包丁で枡目を付けるように軽く線を入れ、そこに氷水を張ります。叩いた魚はよく見かけますが、この水に浸かっているのはあの頃食べたあれだけでした。調べてみると、「こおりなます」とか「みずなます」とか呼ばれる房総の郷土料理のようでした。
他にも今では口に入らなくなってしまった夏の味に「ながらみ」があります。ながらみは小振りの巻貝で、バケツで買って茹で、土間のような所で皆で楊枝で中身を抜いて腹を取って下ごしらえしてました。たまに猫がご相伴にあずかりに来てたなぁ。足を揃えて待ってたっけ。昼間にうっかり縁側に座ると、焼けたレールが熱くて飛び上がったなぁ。太もものうらに2本線が入っちゃうんだよね。そんで座布団敷いてもらって、おばあちゃんの煮た煮豆を食べるんだ、むらちょこで・笑
あたりまえにあったモノは永遠にあたりまえにあるわけではなく、あたりまえであったそれを想う事を郷愁と呼んだりするんだろうかなぁ。などと考える雨の7月の終わり。
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