2013年8月16日金曜日

父の友人

父は30代終わりから40代半ばにかけて、香港に長期出張によく行っていました。1か月行って2週間帰ってくるとかそんなのの繰り返しです。工場に技術指導にいっていたそうです。

その頃専業主婦だった母は小学生2人抱えて家を買い替えたり(自宅の場所が道路予定地になった)他にもあれこれあれこれ大変でした。私がマンションの購入で大変だった時、専業主婦があてにできない夫と小学生2人抱えて家を買い替えるとかどんなに大変だったかと思いました。って言ったら「今頃わかったか^皿^」って言ってました。はい、すみません。

一方父は会社丸抱えの寮母さん(日本語を話す香港人)付き日本人用マンションに仲間と滞在し、良い時間を過ごしていたようでした。完全帰国して何年かたった頃、どういう事情だったのか家族で香港旅行をしたのですが、まだあちらに滞在している父の友人達やご家族の皆さん、当時の寮母さんだった方が集まってとても良くしてくださったのを今でも嬉しい気持ちで思い返します。

そんな仲間の方々とはもうほぼ賀状のやりとりのみなのですが、中で一人だけ、仲秋に月餅を送って下さり、クリスマスにカードを下さり、年に1度訪問して下さる方がいます。向こうで結婚されて今も向こうにお住まいですが、毎年お盆前に帰国してついでに顔を出して行ってくれます。ブランド物の小さい香水とかオードトワレとか、そんな手の届かない大人っぽいお土産を下さるのがすごく嬉しかった。見た目はちょっと893みたいで怖いんだけど、お酒が好きで話しがうまくて笑うとかわいい愛され系オジサマでした。

今年も先日みえたそうです。父の定年後は平日にいらっしゃる事が多く、妹も私も長く顔を合わせていませんが話だけは聞きます。ちょうど家族会の調整でやりとり中で、メールの1通に、父とのツーショットが添付されてきました。昔の893風情はなりを潜め、優しい人柄にあった優しいお顔になっていました。ふたりともとても嬉しそうで、良い写真でした。妹に転送したら彼女も喜んでいました。

父と父の友人は二人とも70歳を超えました。自分が70歳になった時、今の友人の内の誰かとそんな関係でいられるだろうか。写真を眺めながら、自分もそうでありたいと思いました。

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