2022年12月20日火曜日

年賀状という名のパルス

毎年この時期になると年賀状のやり取りって生存確認みたいだなあと思います。30年会っていなくても続く人もいるし、時々会っていてもある時突然止まったりする人もいます。

幸いまだ本人が亡くなって止まった、という事はないのですが、今年でやめますのお知らせは入るので年々枚数が減っていきます。わかる、面倒だしコストかかるし。全然合理的じゃない。でも自分からやめることはないんだろうなと思っています。

私の年賀状は少な目ですが、義理で出す物でなければ、私はあなたとまだ繋がっていたいです、という意思表明みたいな気持ちで送っています。筆不精の出不精なのでこれくらいしか定期連絡ができないけれど、たとえ長く会っていなくても、あなたと会うのは楽しい、いつか機会があったらまた会いたい、というハガキの形のメッセージです。

私はよく何年振りかで会っても全然そんな感じがしない、と言われますが、多分私がそう思っていないからなのだと思います。私は年に1度、そうやってある種のラブレターを勝手に送っていて、たまたま今日その「会いたかった」が実現しただけの話なので。

でも相手が止めたら私も止めます。

ほとんど会うことのなかった友人が年賀状を止めると、ああもうこの人にパルスを送ることはないのか、と思いながら名簿からチェックを外します。

ちょっと映画とかの宇宙船から切り離された何かが漂いながら小さくなっていくシーンなんかが頭をよぎったりします。



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