昨年の事ですが、とある方からお葱をいただきました。
どこから来たかというと、深谷です。もうそれだけで美味しそう。
事の始まりは2019年、コロナの最初の年、ネットで調べものをしていたら、私と同じ所で同じように桑の実食べたり勉強したり銀杏を拾ったりしている女性のブログに当たり、お住いのマンションの改修の話なんかから超ご近所とわかって、え、なにこの人おもしろーい、お友達になりたい、と思ってじっくりブログを読んだら、著作についてはこちら、というリンクが。
著作?
って辿ってみたら、なんと蔵書の大半を処分した現在でさえ2冊手元に残した本の著者である作家さんでした。
サイトにメールアドレスが載っていたので、近所にお住まいで驚いた事、先生の著作のおかげで新しい視点が開けた事などのお礼を書いたメールをお送りしたら、ものすごく気さくなお茶でもいかがというご返信をいただきました。とはいえ何しろコロナ禍の最初の頃で気軽に人と会うのははばかられる状況で、先生もお仕事がとてもお忙しかった折でしたが、波の落ち着いた隙間を縫って年末に初めてお会いする事が叶いました。
著作のご本は2000年にトルコへ旅行するにあたって渡航前に読んだ何冊かの本の中の1冊でした。この本は私のトルコの市井の人々に対する気持ちをガツンとポジティブな方へ振り向け、またトルコの旅行の仕方の指南となりました。行った先ではその印象を裏打ちするように色々な人と出会い色々な経験をして色々な事を思い、全く未知で無知だったイスラム文化、延いてはトルコから中央アジアにかけてのシルクロード沿線の国々の文化に興味を持つきっかけとなりました。コロナ禍が始まらなければ2019年に再訪する予定でしたが、コロナ禍に陥ったからこその調べもをしていて先生のブログにぶつかったわけで、齢53歳、波平さんと同じ年とはいえ人生にはまだまだ驚くことがいっぱいあるものです。
いやそりゃあ面白そうでお友達になりたいと思うよね、ものすごい影響受けた方だものねえ!
普通にお話をしていると本当にケロッとした楽しい方で、書かれた物を読んだり講演を聞いたりするとそのバイタリティと知識の深さにすごいなあと思います。直近では写真展をされたので拝見に行ったり、届いたお葱をお分けいただくという事で家のマンションのロビーでちょっとおしゃべりさせていただいたりと、まさに正しいご近所付き合いをさせていただいています。今までご近所づきあいというものが全くなかったのに、いきなりこんな破格のお付き合いが発生してありがたい限りです。
ちなみにいただいたお葱はすばらしくおいしいです。
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