お料理教室2件。1件目はトルコ。もう一件はタジキスタン。両方ともデモで実際に手を動かしたのはちょとだったのですが、楽しかったし美味しかったです。
トルコ料理は長年の希望のミディエドルマス、ムール貝詰めピラフです。これ、私のリクエストで入れていただいたのです。生のムール貝は入手面倒なのにわざわざ調べてお手配いただいて、本当にすみません。ありがとうございました。
生の貝を開けてご飯を詰めるのも1個だけですがやらせていただきました。貝剥きは敷居が高かったですが、やってみたら案外簡単。何事もコツがあり、それを教えていただけるのがお教室のありがたいところです。
他にも何品かデモを見て食べるを繰り返し、終わるころには満腹。お料理教室というよりも試食会に近かったですが楽しかったしとっても美味しかったです。
タジキスタンの方は大使館主催という事でちょっと畏まって行ったのですが、大使館自体が普通のお家で、大使のお子さんが紛れてちょろちょろしていて感じでとてもカジュアルでした。職員の方もすごく良い感じ。
お料理はできていて(大使夫人の手作り!)タジキスタン独特の食べ物「クルトプ」の仕上げを見せていただきました。使うヨーグルトのような液体が独特です。クルト(下の写真の右側、乾燥したチーズのような丸い塊。バターミルクに塩を加え沈殿物をボール状にして乾燥さえた物)を削って水にとかして(下の写真の左側)温めて、
バターのたっぷり入ったパンと生野菜にかけよく混ぜて食べます。パリパリのクロワッサンみたいな生地を直径30cm厚さ2.5cmくらいの円盤状にして焼いて、むしって
しみしみにして、伝統的には手で食べる。今は普通にフォーク等で食べるそうですが、大使が自ら手で食べる食べ方を見せてくださいました。
人差し指、中指、薬指で混ぜながらクルトプを取り、口には親指だけ入れて、残りの指で食べ物を押し込むのだそうです。なるほどー。
とても美味しかったです。タジキスタンの食べ物の全体的な印象は小麦食で乳製品たっぷり。これが中央アジアスタンダードなのでしょうね。日本でやるならクロワッサンとヨーグルトを無脂肪乳で伸ばした物を使うのがいいかも。
タジキスタンの食文化についてはいろいろ質問させていただいたのですが、中でも印象的だったのはお茶でした。タジキスタンは夏は緑茶を飲み冬は紅茶を飲むのだそうです。中国とイスラムの文化がちょうど交じり合っている。昔「深夜特急」で、アジアのお茶はC音で始まりヨーロッパのお茶はT音で始まる、その境目がトルコとギリシャと読んですごくロマンを感じたものですが、緑茶と紅茶の境目はここにあったのか、とまた思いを深くしました。
シルクロードは西はローマ帝国のローマ、東は古代中国の都の長安や洛陽だそうで、とするとタジキスタンはちょうど真ん中より若干東側になります。ちょっと南下すればデフォルトでスパイスやミルクや砂糖が入るけど、タジキスタンの基本はストレートだそうなのでその点でも中国寄りなのかもしれません。
食文化、面白いなあ。私は本当に表面をなでるだけみたいな楽しみ方ですけど、その時と場所の変遷や混じり具合がとても面白いと思うのです。本当の意味での境目なんてないのよ。あるように見えたらそこはきっと別の所とつながっている。
ところで今週は外語大の学祭です。いろんな国のいろんな食べ物が食べられる食いしん坊万歳学祭です。食べ物だけじゃなくいろいろ企画があって、昨年行って楽しかったので、今年もいきたいなー。
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