家のそばにカワセミの通る川があります。カワセミと夫は通勤時間がかぶるらしく、時々見かけていたそうです。私も3回くらい、ちらりとオレンジの火の付いた青い弾丸のような小さな鳥がすっ飛んでいくのを見たことがあります。見られると夫も私もとても嬉しいのです。
今朝切り株にされてしまったここに生えていた木は、水の上に枝を張り出し、そのカワセミや、他の大小さまざまな鳥達が休憩したり狩場にしたり、とても良い環境を作っていました。
この川岸は元はもっと沢山木の生えたみずみずしい場所でした。後ろの橋の架け替え工事のときになぜか全部伐採されてしまったのですが、なぜかこの木だけは残されました。
この程度の橋に2年もかけて工事を行い、架け替え工事後の橋は立派になりましたが、この橋が渡しているこちら側はぐるりを車が通る道に囲まれた込み入った細い道の住宅街です。こんなところに立派な橋を渡しても、渋滞避けに車が路地を走り抜ける以外何の役に立つのか私にはわかりません。しかも請け負い業者が不法投棄をするという何がなんだか良くわからないお粗末さ。TVのニュースでも報じられました。
事情があって橋をかけたい、事情があってこのあたり一体を丸ハゲにしたい人がいたのでしょう。でもこの木を残したのはほんのちょっとの良心なのかなあと思っていたのです。でも、その木ただ一本すら許せない誰かがいたのでしょうか。
水の上に張り出した木は人の往来も損ねないし、川幅もそこそこあるので倒れたって即何かが起きるような物ではないのです。
なんで切ってしまったのだろう。
木の1本くらい残せなかったのか。
とても悲しいです。
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