2023年8月1日火曜日

晴れ女チャレンジ

そのうち行こうと思っていた黒部立山アルペンルートに行ってきました。天照大御神に喧嘩を売るように6月の半ば過ぎに。んもーッって言われてたかもしれない。毎度の事ながらご加護感謝いたします。


コロナに入る前はやたらと出張しており、たまったJALマイルの期限が迫ったのでとりあえず航空券を抑えたのが昨年の5月で、1年と2週間先くらいの日まで予約できるので最も先の日程で設定し、後で日付を変えようと思っていました。その際、来年4月から色々変わります、と記載があったけどその内容に日付の変更が不可になるってのが含まれているのに気が付いていなかった。

と、いう事で日付固定となってしまい、梅雨時の平日の山に誘える人もおらずソロとなりました。6月22日の羽田-小松便に乗り、空港からバスで金沢駅、そこから電車で富山駅まで移動。バスでもほぼ同額同時間で行けたのですが、小荷物だったので普通の電車移動にしてみました。しかし、普通の電車なので座れず、結局バスの方が楽だったなあ。

富山ではミニ富山湾鮨を食べたのですが、白エビの旨い事旨い事。

宿泊はコンフォートホテル富山駅前でまさかの鉄部屋。私は鉄子ではないのですが線路遭遇率が高いです。良いホテルでした。


翌日朝に電鉄富山駅からアルペンルートに入ります。混雑で有名ですが時期が時期なのでどれもかなり空いていました。電車からケーブルカー、次いでバスに乗り換えて室堂まで一気に上がりました。大雨でした。一応雨の準備はして行ったのでぐるっと回ってみましたが、なんにも見えない。雪はぼちぼち残っていましたが歩道は快適に歩けました。


自撮りしていたら台湾のツアーの方が撮りましょうかと申し出て下さって(先方の指示で)立ち位置を変えながら3枚も撮ってくれました。おかげさまで笑顔が本物(つい笑ってしまった)


しかし天候ばかりはどうにもこうにもなので諦めて早々に宿泊先のある弥陀ヶ原まで戻ります。バスを降りると濃霧で、往路で確認した時にはすぐそこにあったはずの宿が見えない。各バス停にはアルペンルートの係員の方がいらっしゃるので助かりますがそうでなければかなり困ったと思います。

2泊目の宿泊は国民宿舎だったのですが、ここは大変一人旅に優しい宿でした。まず1人部屋がいくつもある。お部屋もきれいで良い感じで、接客の方もとても親切でした。時期が時期なので空いていたのが何よりよかった。


霧の薄くなった雨の切れ間を狙って弥陀ヶ原を散策してみます。木道が通っていて歩きやすいです。私は短めにぐるっと回って30分程歩いてみました。水芭蕉が出ていたり


チングルマの花びらが雨に濡れて透明になっていたり


晴れていれば富山湾まで見えるらしいのでそれは残念なのですが、雨には雨の風情もあり悪くはなかったです。人いないしね。でも一瞬霧で視界が真っ白になったので木道でなかったらかなりの恐怖だった思います。

晩御飯時に食堂に来たのは4人と6人が各1組、後は私を含めソロが4名(内3名は女性!)ご飯も過不足なく私にはちょうどよかった。ご飯はおかわり自由ですが男性には物足りないかも。


翌朝はがんばって早起きして、宿の裏側にあるカルデラを見に行きました。ちゃんと青空も雲の切れ間から見えるし、今日はお天気が回復するはず。ご飯を食べて再出発します。

6月23日の雪の大谷は高さ7メートルでした。両側にあるのかと思ったら6月ではもう片側のみ、山からずり落ちてくるものがたまっているだけな感じ。結構あるなあとは思いましたが、私はスキーをするので割と見慣れた感じでした。やはり開通ドンで来ないとなのでしょうね。


室堂へ上がると良い天気でした。みるみるうちに雲がはけていきます。昨日の台湾のツアーの人たちにも見てほしかったなあ。今日の人はラッキーだ。


雷鳥沢まで行って戻ってぐるっと。本当は雷鳥沢のヒュッテで日帰り温泉するつもりだったのですが、なんと休館。さらにみくりが池温泉も休館。まさかの二館一緒のお休みでした。


6月の後半は開山前のメンテナンスの時期らしく、あちらこちらの建物が日を変えながら数日単位で閉館しており、作業をしに入っている人がちらほら見えます。ううーーーーんんざんねんん。


歩いている時に絶景無人チャンス!と写真を撮ったら、広大な景色の中に小さく二人連れの背中が映り込んでまるでアウトドア雑誌の表紙のようでした。歩いている内にその二人連れに追い付いてしまったので声をかけ、見ていただいた上でファイルを差し上げました。とても喜んでくださって嬉しかった。

昨日は雨具完備でしたが、靴だけはなんとなく湿っているのでみくりが池を眺めながらおやつ食べながら日にあてて乾かします。最初の写真はこの時に撮った物。かがみくりが池。


妹夫婦が前年に来ているのですが、その時は曇天で、歩いていると鳩のように雷鳥が飛び出して来るので全然ありがたみを感じなかった、と言っていました。半信半疑でしたが今回全然見られず。ほらねえ、そうみられるものじゃないですよ。目撃情報もあったのですけど、私は見つけ下手で、夫は逆にとても上手いので、旅行前には雷鳥見に行こうよ!と焚きつけたのですが無理だった。残念でした。またそのうち。

そんなこんなでぐるっとルートを変えながら2周程歩いて、湧水で水分補給をした後は立山そばを食べて14:15分のバスで早めに下山を開始します。


今度は長野側へ、トロリーバス、ロープウェイ、ケーブルカー、黒部ダムでちょっと歩いて、バスに乗り継いで扇沢まで。そこから路線バスで信濃大町、電車で松本。長野への帰りルートは土曜日だったこともありぼちぼち混んでいました。

松本は日帰り温泉に入りにくい場所なのですが、今回いい所を発見。駅から10分弱で山の上で入れずがっかりしていた気持ちとべたべたの汗を洗い流しました。その後駅前でくるみだれの立ち食い蕎麦をみつけ、ささっと食べてあずさに飛び乗るという完璧コース。


2泊3日の中日こそ降られましたが全体的にはなかなかの満足度でした。こんな時期なのにねえ。晴れ女チャレンジはまあまあ成功といっていいのではないでしょうか。



メモ:アルペンルートのチケットは電鉄富山から扇沢まで通り抜けで1.3万円。5日間有効。使用開始日に上がった先の室堂で室堂-弥陀ヶ原の往復チケットを購入(片道1420円で往復だとちょっと割引あり)して宿と行き来、翌日の室堂から先は元のチケットを使用。チケットは電鉄富山駅で前日に出しておける。

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