素朴なシフォンケーキ

シフォンケーキが４９８円で売られていました。食パンの入っているような袋に入れられて、シールもされず、テープで閉じられただけで。



これがですね、非常に美味しかったのです。よく見ていただければわかる通り、原材料は家庭で作るシフォンケーキと全く同じ。食べた感じも自作のとほぼ変わらず。

これが４９８円で食べられるなら私はもう自分でシフォンケーキを焼かない。

正直、シフォンケーキに麗々しいパッケージもリッチな食感も声高な謳い文句も期待していないのです。シンプルでどこでも手に入るような原材料で作られていて、割った時にミチミチ言うならもうそれでいい。多少へこんでいたってかまやしないのです。むしってむいむい食べるのに最高。

なんていうんでしょうね。近所で評判のやさしいお姉さんみたいな。畜産農家とかだったら最高な感じ。ふだんはざっくりしてるけど実はけっこう素敵な人なのよ、みたいな。性格よさそうだもんね、シフォンケーキって。

でも５００円玉渡して２円おつり来ちゃうってえのもどんなものかと思ったりもするのです。原材料費は大した事ないけど、作るの結構面倒ですよ？冷えるまでひっくりかえして置いておかないとだから場所も時間も食うのです。他のケーキ類と違って型にこびりついてぶら下がるからあのふんわり感ができるのです。だから型から抜くのも更に型を洗うのもまた大変面倒。なのにこんなに安くしちゃっていいの？労働者の不当な搾取とかないよね？大丈夫だよね？って思っちゃう。

ルフランのシフォンケーキ、みかけたらぜひお試しください。素朴でとってもおいしかったです。


※追記
定価は６００円＋消費税でした！だよね！そのくらいならなんかわかる。